直列回路と並列回路
この単元では直列回路と並列回路と、その電流と電圧の特徴をまとめます。
抵抗に関することは次の単元で詳しく説明します。
直列回路
上図のように抵抗を1直線状につないだ繋ぎ方を直列つなぎといい、この回路を直列回路と呼びます。
直列回路には以下の2つの特徴があります。
- 流れる電流がどこも同じになる。
- 各抵抗にかかる電圧の和が電源電圧に等しくなる。
よって直列回路では以下の2つの公式が成立します。
$$V={V}_{1}+{V}_{2}$$
$$I={I}_{1}={I}_{2}$$
並列回路
上図のように抵抗を枝分かれさせて並ぶようにつないだ繋ぎ方を並列つなぎといい、この回路を並列回路と呼びます。
並列回路には以下の2つの特徴があります。
- 枝分かれしたそれぞれの電流の和が枝分かれする前の電流に等しくなる。
- 各抵抗にかかる電圧が電源電圧と等しくなる。
よって並列回路では以下の2つの公式が成立します。
$$V={V}_{1}={V}_{2}$$
$$I={I}_{1}+{I}_{2}$$
直並列回路
このように直列と並列が入り混じった回路では、次の公式が成立します。
$$V={V}_{1}+{V}_{2}={V}_{1}+{V}_{3}$$
$$I={I}_{1}={I}_{2}+{I}_{3}$$
電圧の公式だけ気を付けるようにしましょう。
色々な回路
上の回路図は並列回路です。結構よく出題される形ですので気を付けましょう。
こちらの回路図は直並列回路です。これもよく出題される形ですので気を付けましょう。
最近は複雑で分かりにくい回路図が出題されることも多いのですが、分かりにくい場合は自分の分かりやすい形に回路図を変換することが大切です。
まとめ
直列回路は、電圧の和が電源電圧
並列回路は、電流の和が流入前の電流