「電験3種書き込み式最強計算ドリル」が出来上がるまで

[創る前のお話]

もうご存知の方も多いと思いますが、僕は社内の電験3種対策講師を任せられていて、日々電験3種に関する講義をしています。

講義の中でも、電験3種の基本となる「理論」科目の講義をしている頻度が高いです。

さて、受講されている方の問題演習の様子を見ていると、電気的な知識で躓くというより、数学的な知識で躓く人がとても多いように感じます。

例えば、分数の計算、乗法公式、因数分解、二次方程式の解の公式、連立方程式、三角関数等…様々な躓きが見受けられました。

 

「ならば、良い参考書を探そう!」ってことで本屋さんに行って電験3種用の数学に関する本をかるーく読んでみます・・・が!以下の要素により自分が納得できるような良い本に出会えませんでした。

①問題演習量が少ない

計算力を身につけるには、計算の量をこなす以外ありません。演習をたくさん積むことが大切だと僕は思っています。

 

②電気的な知識と数学的な知識が混ざっていて、数学的な知識のみを集中して体得できない

電気と数学を同時に学ぶのはとても難しいことだと僕は思っています。先に数学を勉強してから電気の勉強をすることで自分に必要な勉強が見えてくると思います。

 

③ほとんど不必要な単元が書かれている

例えば、行列、加法定理、倍角の公式、半角の公式、logを使ったゲイン計算。こういった単元を知らないからといって不合格にはなりません。

しかし、方程式や虚数や平方根が分からないとほぼ合格出来ません。

電験3種の受験者はどの数学の知識が必要でどれが不必要かよく分からないと思うので、本当に最低限必要な単元だけをまずは勉強するべきだと思います。

 

④説明が必要以上に長い

最短で合格したいなら、まずは計算の仕方を覚えましょう。例題で解き方を学び、同じことを別の問題で出来るだけでいいのです。計算を学ぶのに多くの文章は必要ないと僕は思います。

 

⑤模範解答の途中式が省略されている

どのような解き方でも答えが合っていればとりあえずOKです。が、どのような解き方が一般的でどの部分の途中式を省略すれば早く計算できるかが書かれている参考書はほとんどありません。

しかしながら、限られた時間で問題を解く必要がある為、どのように計算するのかといったことはとても大切です

 

僕は元塾講師として、こういった要素を改善した、もっと分かりやすく短時間で電験3種合格に必要な数学の知識を体得できる本を創れるはずだ!と思ってこの本を創ることを決めました。それが大体2019年2月の始めの頃。

 

[創る段階のお話]

僕の中でどんな本を創ろうかイメージを膨らませていきました。

①分かりやすさを最優先する。

➡当たり前。

 

②気軽に解くことのできる本にする。

➡書き込み式にした➡余白を作る必要がある為、1ページあたりの問題数が減った。

連立方程式なんかは1ページで6問しか載せれなかった。ちょっと誤算だが、仕方ない。

 

 

③模範解答に途中式を可能な限り載せる。

➡模範解答を別冊にできなかったので、1冊の本の中で問題編と解答編に分け、途中式をしっかり載せるようにして、僕が思った注意点なども載せた。

問題編と解答編で146ページの本であるが、実際に解ける問題はその半分しかないので見た目より問題数が少なく感じるかもしれない。そして、速い人なら3日ほどで全て解き終えるかもしれない。「本を買って損したなー」と思われそうで不安になった。

 

④電気的な知識を省いた

➡一切、電気の知識を使わない本とした。ただ、こんな感じで例として登場させている。

 

⑤説明を極力減らし、電験3種に必要なことだけをまとめた

➡上の複素数の単元を見てもらえれば分かるが、概要➡例題➡問題までの流れを数分で進めれるように仕上げた。三角関数などの難しい単元は概要説明を少し長めにしているが、基本的にはこんな感じでシンプルな説明を心がけた。

 

⑥独自カリキュラムを組んだ

➡電験3種に本当に必要なことを長い時間かけて考えた結果このようになった。単元説明はまたいつかどこかでまとめるとします。これにも僕の深い意図があります。

ちなみに、僕の本に載せた問題の中で他の参考書ではあまり見られない問題を紹介しておきます。

こんな感じです。僕はこういうのを見ると、「解いてみたい!」とか、「おもしろそう!」ってなりますが、みなさんはどうでしょうか?

そんな感じで「ドンドン解きたくなるような本」を心がけて創りました。

本のコンセプトは大体こんな感じです。

 

[創った後のお話]

なるべく誤植・誤記など間違いを0として初版を出版することを心がけて創りましたが、1つくらい間違いが出てくるかと思います。今の一番の心配ですね・・・。

あと、どれだけ売れるかも気になりますが、それ以上に本を買って実際に問題を解いた方がどういう感想を抱くのかという事が最も気になるところです。

勿論

「買ってよかった!」「めっちゃ計算できるようになった!」「三角関数分かるようになった!」

って声もあれば、

「簡単すぎて面白くない」「全部知ってた」「もっと良い解き方があるのに・・・」「買って損した」

って声も出てくると思います。

全ての声をしっかりと受けとめて、きっちりそれをフィードバックしたいというのが今の気持ちですね。

 

さて、この後どうなるか分かりませんが、出版申請してみましょうか。