電験で使える最強の電卓について
電験で使える最強の電卓について
今回は電験(特に2次試験)で使用する電卓はどれがいいか?をテーマに色々と考察したいと思います。また、後半部分では電卓のちょっとしたテクニックの紹介もしようと思います。どうぞお付き合いください。
電験2種2次試験では非常に複雑かつ長い計算式を素早く正確に解く技術が要求されます。
例えば・・・↓のような式とかです。
$$\sqrt { \frac { { 0.974 }^{ 2 }-2×0.16×0.6\pm \sqrt { { (2×0.16×0.6-{ 0.974 }^{ 2 }) }^{ 2 }-4×{ 0.16 }^{ 2 }({ 0.8 }^{ 2 }+{ 0.6 }^{ 2 }) } }{ 2 } } $$
極端な例だろ!って思うかもしれませんがこれくらいは普通です笑
さて、こういった計算を解く時には当然、電卓を使用することになります。
・・・が!この電卓の良し悪しで計算スピードや計算のミスの度合いが変わってきます。
電験2種2次試験は時間との戦いなので一秒でも早く計算を解き、その一秒を記述や思考の時間に充てることで大きなアドバンテージとなります。
というわけで良い電卓を使うことは合格への近道になります。冗談かと思うかもしれませんがマジです。
良い電卓とは?
良い電卓というのは以下のような要素をもった電卓だと僕は思っています。
②「MR」と「MC」が独立していること
③「▶」キーがあること。
④「M+」「M-」キーを押したことによるレスポンスがあること。
⑤キー配置や押し心地が自分に合っていること。
⑥試験中に邪魔にならない大きさであること
⑦キーロールオーバー機能(早打ち機能)搭載であること。
①は言うまでもありません。これが無い電卓はひのきのぼうです。
②も必須条件です。
僕は試験40日前までは「MR/MC」キーつきの電卓を使っていたのですが、計算途中で自由にメモリーを消去できないという使い勝手の悪さから、「MR」と「MC」が独立した電卓に変えました。結果的に勉強効率が上がったのでもっと早く買っておけばよかったと後悔しています。
③の「▶」キーは「桁下げ(シフト)」と呼ばれ、入力ミスの修正に便利です。打ち間違えをした時に一桁分戻してくれる、いわゆるバックスペース的な機能です。これもあるのとないのとで大きな差がつきます。
④「M+」や「M-」は表示されている数字をメモリー内の数値に足したり引いたりできる機能ですが、大抵の電卓はこのキーを押しても画面上に特に変化が無く、本当にメモリー内で計算しているか(キーを押せたか)不安になります。
このキーを押したときに画面が一瞬消えたり、M+の表示がされるなどのレスポンスがあることで、計算の安心感が高まり正確性が向上するように思います。
⑤キー配置はメーカーによって違っていて、これまで使っていた電卓などの影響によって自分に合った配置というのがあると思います。また、キーの押し心地も人によって好みなどがあると思いますのでこの辺りは自分にあったものを選ぶといいでしょう。
⑥も重要なポイントです。大きすぎず小さすぎないものが理想ですね。
⑦は次のキーを入力する際、前のキーを離す途中から押しはじめても入力できる機能です。
というわけで
【僕が思う電験用最強の電卓】
個人的に、これらの条件を満たした最強の電卓はCASIOのJS-20WKだと思います。
特徴をまとめると、
- 先ほど挙げた良い電卓の条件を全て満たしている。
- めちゃめちゃ押し心地が良い。
- 押しミスが全く無い。
- 「MR」「MC」「√」「▶」搭載の電卓としてはかなり横幅が短くコンパクト
- 背面に滑り止めがついていて、勢いよく押しても電卓自体が動くようなことが無い
- 5.の特徴により安定してキーを押すことができる。
- キーがカラフルで見間違えにくい。
- 検算機能がついている。
- キーを押したときの音が静か
という感じで褒めるところしかありません笑
欠点としては、、、価格が高いということくらいでしょうか。定価は(税抜)12800円ですが、Amazonなら(税込)8000円で買えます。
一般的な感覚からしたら高いかと思いますが、半永久的に使えることや問題を解く為の時間をこの値段で買えるなら安い!と思って即買いました。
気になる方はどこかで試し打ちをするか、買ってみてください!
↑これです。「MC」「MR」「√」「▶」M+の表示などもしてくれます。
ノートと比べるとこれくらい↓の大きさです。
背面の滑り止めは4か所あります。↓
世界が変わりましたね。ほんとに・・・。
ちなみに、自分に合った良い電卓を手に入れたら、普段の勉強でその電卓を使い手を電卓に慣れさせましょう。そうすることで、より勉強の効率も上がりますし、試験中で時間を稼ぐことにもつながり結局それが合格に近づくことになります。
【電卓の機能を使いこなす】
電卓には便利なテクニックがいくつか存在します。
それらを使いこなすことで計算の正確性や計算スピードを向上させることができます。
例を挙げて説明していきます。
①二乗の計算
【例題】
$${0.9742}^{2}$$
★良くない解き方
「0.9742」→「×」→「0.9742」→「=」
これは同じ数字を二度打つことで時間と手間がかかり、ミスしやすくなります。
★正しい解き方
「0.9742」→「×」→「=」
2乗の計算は「×」→「=」の形で解くのが基本になります。
②逆数の計算
$$\frac { 5 }{ \sqrt { 7 } } $$
★良くない解き方
「7」→「√」→「M+」→「5」→「÷」→「MR」→「=」
「7」→「√」→数字をメモする→「5」→「÷」→メモした数字→「=」
★正しい解き方
「7」→「√」→「÷」→「÷」→「5」→「=」
先に分母を求めてから分子の数字を使って計算するとき、分母→「÷」→「÷」→分子→「=」で解くことができます。メモリーする必要が無くなるのでとても便利です。絶対覚えておくべきテクニックだと思います。
他にも色々ありますが、僕は電卓のプロでもないのでこれくらいの説明にしておきます。
というわけで電卓について説明しましたが、電験の2次試験は電卓の試験なんじゃないか?と錯覚するくらい電卓を使います。その電卓に良いものを使う事は間違いなく試験に良い影響を与えます。本気で合格したいなら自分に合った良い電卓を手に入れましょう。